昨年来、私が代表を務めます資金管理団体「フォーラム21」におきまして、過去に遡り処理状況を検め、管理体制の刷新について検討を進めて参りました。

　点検の結果、2019年の収入として1182万円を計上し、1月19日付で訂正が可能である過去3年分につきまして、フォーラム21の収支報告に必要な訂正処理を致しました。

　本件については、2019年志帥会のパーティー券の売り上げのうちノルマ超過分について、志帥会より、寄附とするかを含めた取り扱い処理について方針未確定のものとして現金で受領したものです。
　収支報告にどのように反映させるかについても志帥会からの指示を待っていたまま失念し、今日まで事務所にて別途保管されたまま放置されていたものです。

すなわち、

　私どもといたしましては、本件1182万円につきましては、志帥会より明確に「寄附」として交付を受けたものではないことから、処理方針が示されるまでの間の預かり金的なものとして認識し、分別管理を行っていたものです。
　しかしながら、コロナ禍による混乱があったこととはいえ、対応に積極性を欠いたことを深く反省するものであります。

　このたび、志帥会側における処理方針が確定いたしましたため、それを踏まえて、収支報告書を訂正致しました。

　なお、いわゆる事務所側で売り上げをあらかじめ取り置く「中抜き」は当事務所においてはございません。また、以上のような経緯ですので、当事務所がいわゆる裏金化して使う意図も、使った事実もありません。



　次に、今後の新たな管理体制についてご報告申し上げます。

　政治資金規正法の趣旨は、政治過程における資金の動きの透明性を確保し、国民の不断の監視をいただくことに他なりません。
　政治に関わる者として、法の趣旨を誠実かつまっとうに履行することは、最低限の務めです。

　この点について、過去の処理と管理態様が極めて杜撰であったことは、私自身、断腸の思いです。

　猛省致しますとともに、県民の皆様に心からお詫びを申し上げます。

　誠に申し訳ございませんでした。



　再発を防ぐため、会計責任者など事務所役職員すべての役割と責任を改めて明確にし、再確認して、管理体制を一新致します。
　加えて、新たに法令面、会計面での監督を専門家に委嘱し、適時適切に指導・助言を受け、また、事務所内部の作業や処理状況を定期的に監査していただきます。疑念や疑義がありうる場合には、私自身が直接、具体的な是正勧告および指導を受けることができるよう、管理系統を改善致します。
　同時に、監査結果はホームページ上で積極的に公開するものとし、県民・国民の皆様に開示して参ります。

　なお、監査規準や内容は、総務省による「政治資金監査に関する具体的な指針」を適用し、知事職にありましても、国会議員と同様に厳しく律して参ります。


　最後に、政治資金の処理に関する基本的な姿勢について申し上げます。

　国民的な懸案となっております派閥のあり方やパーティー券の処理について再考すべきことは、当然のことであると認識しております。
　あらゆる法の趣旨に誠実であること、そして県民・国民の皆様に対して、透明で公正な政治活動を履行すべき立場として、私自身がしっかりと考え直すべき時機であると考えます。

　このたびのパーティー券の処理をめぐる諸課題、さらに派閥内での処理のあり方については、私を含め、携わる者すべてがしっかりと襟を正し、禊いで参らなければなりません。

　今後は、事務所や政治団体であっても、その組織上の性格は公共性の高いものであるとの認識を新たに、業務に臨んで参りたいと決意しております。

　山梨県内の政策現場全体が日本で最も見通しのよい政策過程となり、時代に即した県民・国民目線での政治倫理を実践するべく、精励致す覚悟です。

　あらためまして、一連の管理不行き届きにつきまして、心からお詫び申し上げます。

　今後は自身の監督を含め、一切の不首尾が生じないよう、私自身の不見識、不明に対してもしっかりと指導を受けられる環境を整備し、日々、意識の是正と業務改善に努めて参ります。

　また最後になりますが、資金管理の一層の適正を期するため、資金管理団体の会計責任者の交代を行いましたことを併せてご報告申し上げます。


以上でございます。